グループホームの利用者さんに、たまにあれが食べたいと、夕食のメニューをリクエストされることがあります。
利用者Yさん
「ねぇ、どっ子さん。今度の夕食にじゃがいもの塩煮が食べたい」
どっ子
「えっ⁉️じゃがいも塩で煮るだけだよ。いいの?」
Yさんは作業所にも通っていて、そこではお昼に食事も提供されています。昼食は、きちんとした献立表のもと栄養士さんが管理しているはず。
考えてみたら…いもを塩で煮ただけの料理って、献立表にはあまり出てこない。
食堂やレストランへ行っても、じゃがいもの塩煮は、なかなかメニューにはありません。
Yさんはじゃがいもの塩煮を、子どもの頃によく食べていたとのこと。
懐かしくなったのでしょう。
どっ子はさっそく作ってあげました。
材料
・じゃがいも …5個位
・塩 ………大さじ1位
・水 ……… いもがかぶる位
入れたら、ぐつぐつ煮るだけです。
1、じゃがいもは「大地のりんご」
じゃがいもには、実はたくさんの栄養素が含まれており、フランスでは「大地のりんご」と呼ばれています。そう呼ばれているだけに、意外とビタミンCがたくさん含まれていて、その量はりんごの約5倍です。ホウレンソウやミカンとは同じ位です。
でもビタミンCって水溶性だから熱に弱くて、料理で加熱したら減ってしまうんじゃない❓
と思いがちですが、なんとなんと、じゃがいもに含まれているビタミンCは、加熱してもあまり壊れないんです。
なんでか⁉️それはいもの中のでんぷんがビタミンCを包み込んで、保護しているためなんです~☺️
じゃがいものビタミンCは、煮ても焼いても、あまり減らない。
揚げれば9割以上、まるごとゆでて8割以上のビタミンCが残ると言われています。
じゃがいもを2~3個食べれば
1日に必要なビタミンCを十分にとれちゃうんですね🤭
ただ、じゃがいもは高温で加熱すると、アクリルアミドが生成されてしまいます。
このアクリルアミドは、フライドポテトやポテトチップス、揚げすぎ、焼きすぎで焦げた食品に多く含まれるものです。 動物実験で発がん性の疑いがあるとの結果が示されており、人体にも同様の影響があると考えられています。
なので、フライドポテト🍟など、じゃがいもを揚げる料理は、あまりおすすめしません💦
たまに食べる程度なら、問題ないですが。
じゃがいもはビタミンCだけではなく、ビタミンB2、ビタミンB6、食物繊維、過剰な塩分を排出するカリウムも豊富に含んでいます。
2、でも、カロリー高いんでしょ❓
そう思いますか?
確かに、ジャンクフードのイメージはありますね🤭
これを見て下さい。
(100g中)
白 米 168kcal
さつまいも(蒸し)134kcal
じゃがいも(蒸し) 84kcal
白米の半分位なんですよね。
炭水化物の中では優等生だと思います😁
煮えました。出来上がり~😊
「おいしい」
あまり、作った料理を誉めないYさん。
「おいしい」と言ってくれたのは初めてでした。
塩で煮ただけですが…。
お母さんに作ってもらったのか、それともおばあちゃんなのか…。
満面の笑みで食べているYさん。
子どもの頃にタイムスリップしてるんですね。
どっ子は思いました。
愛情という調味料。
これに勝るものはありません。